心拍計測ギアの比較と活用法:厚い信頼を置ける心拍管理のために

心拍計測ギアの比較と活用法

ランニング強度の指標として「心拍数」を正確に測ることは、効率的なトレーニング(Zone 2トレーニング等)やオーバートレーニング防止において不可欠です。2026年現在の計測ギアの種類と特徴をまとめます。

1. 計測タイプ別の特徴と精度

胸ベルト式(チェストストラップ)

心臓の電気信号を直接読み取る「心電式」です。

  • 精度: 最も高く、ゴールドスタンダード(基準)とされます。
  • メリット: インターバル走などの急激な心拍変化にも遅延なく追従します。また、ランニングダイナミクス(左右バランス・接地時間等)を測れるモデルが多いです。
  • デメリット: 装着時の締め付け感があり、冬場は乾燥で反応が鈍いことがあります。

腕帯式(アームバンド)

光学センサー(PPG)を用いて、上腕などの血管から血流を読み取ります。

  • 精度: 腕時計型より大幅に高く、胸ベルトに近い精度が出ます。
  • メリット: 装着感が非常に楽で、腕時計型で起きやすい「ケイデンスロック(歩数と心拍の誤認)」が起きにくいです。
  • デメリット: 光学式のため、ごくわずかなタイムラグが生じることがあります。

腕時計型(手首光学式)

時計背面のセンサーで計測します。

  • 精度: 日常的なジョグなら十分ですが、激しい動きや寒冷時には誤差が大きくなりがちです。
  • メリット: 追加のデバイスが不要で、24時間のモニタリングに適しています。
  • デメリット: 手首の細さや肌の色、タトゥー、外気温の影響を受けやすいです。

2. 代表的なモデル (2025-2026)

種類 製品名 特徴
胸ベルト Garmin HRM-Pro Plus Garminユーザーなら一択。上下動などの詳細な走行データを計測可能。
胸ベルト Polar H10 世界中の研究機関でも使われる最高精度の心拍計。接続安定性が極めて高い。
アームバンド COROS Heart Rate Monitor 装着感が最高で、40時間以上のバッテリー。多くのトレイルランナーが愛用。
アームバンド Polar Verity Sense 水泳対応。腕のどこにでも着けられ、内蔵メモリでの単体記録も可能。

3. なぜ「外部センサー」が必要なのか?

腕時計型は利便性が高いですが、以下の理由からシリアスなトレーニングには外部センサー(胸または腕)を推奨します。

  1. Zone 管理の厳密化: Zone 2(低強度)を外れないように走る際、腕時計型の数拍のズレがトレーニング効果を左右するため。
  2. 夏・冬の対策: 夏の汗による滑りや、冬の末梢血流低下による腕時計型の計測ミスを防ぐため。
  3. ランニングエコノミーの分析: 接地時間や垂直跳びなどのデータを得ることで、フォーム改善に繋げるため(一部の胸ベルトのみ)。

関連リンク

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